関東では、ジメジメした季節が続いてますね。
ジメジメしつつも、暑かったり梅雨寒だったりで、環境の変化が大きいので、体調を崩しがちな この季節
特に胃腸は、このジメジメした湿度に影響を受けやすいです。
東洋医学の世界では、この「湿」は胃腸への影響が大きいと考えております。
「湿」による余計な水分が身体に溜まり、その余計な水分を上手く体外に排出できないと、その水分は身体にとって毒となるのです(これを、「水毒」と呼びます)。
この水毒が食欲不振や下痢を招くのです。
さらに、日本人は特に胃腸が弱い民族と言われています。
日本人は、膵臓からのインシュリンの分泌量が欧米人に比べて少ないそうです。
インシュリンの分泌が悪いと、糖質や脂質の代謝をする負担が余計に膵臓にかかっていきます。
東洋医学には、胃腸に関する身体の機能として「脾(ひ)」という概念がありますが、この「脾」は膵臓の働きが中心であると考える説が有力です。
日本人は民族的に膵臓が強くなく、「脾」に負担をかけやすいのです。
ですから、水毒の溜まりやすい梅雨から初秋までの季節は、胃腸のトラブルを訴えてご来院される方が増える傾向にあります。
そして、この胃腸のトラブルの改善に鍼灸が期待できることを、臨床経験から実感しております。
鍼灸により身体の巡りをよくすることで、水毒をさばいて食欲不振や下痢を改善し、また水毒とは直接には関係ありませんが、身体の巡りが良くなることで便秘も改善していきます。
(胃腸のトラブルで来院された患者さんの声は、こちら)
ぜひ、胃腸のトラブルに見舞われたときは、鍼灸でのケアを試してみてください (^-^)
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