先日、友人の鍼灸師が「四ツ木の灸」を受けてきました。
「四ツ木の灸」とは、打膿灸の老舗です。
この打膿灸とは、灸でわざと火傷を作って、白血球を集めて膿を出させることで、回復力を高める伝統の灸のこと。
友人は、鼻づまりを改善するために、昨年に1回目の施術を受けたところ、約1年間よい体調が持続したとのこと!
その効果の高さもあって、今年も2回目を受けたとのことです。
これほど改善を期待できる施術は、そうそうありませんが、近年では、随分と施術を受ける人が減っているとのこと。。。
その理由は、おそらく、この灸痕です!
直径1.5㎝程の火傷の後がはっきりと分かります。。。
この伝統の灸 さらに残念なことに、火傷のケアに不可欠な軟膏の製造が今のところ中止されることになっているのです。
軟膏が無くなれば、灸の技術があっても事実上 施術を続けることは出来ません。。。
施術を受ける方が減少して需要が減っているのが、おそらく製造中止の理由なのでしょう。
ですが、いったん技が失われてしまうと、それを復活させることは困難なことが多いものです。
軟膏を製造している方は、出来るならば その製造法を別の方に伝えて、伝統の灯を絶やさないで頂きたいものです。
私は伝統の技の伝承者ではありませんが、江戸時代などの過去の文献などを参考にして、その当時の技を応用して臨床に活用しております。
四ツ木の灸も、そのままでは受け入れてもらえないかもしれませんが、その技の中にも応用できる素晴らしい技があるはずです。
ですので、可能な限り伝統の技は残し続けて、後世に伝えていって頂きたいものです (^^)
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2 コメント
先日は、懇切な枇杷灸等、ありがとうございました。
今日の朝くらいから、左腕が上がるようになってきました。
熊先生の手の温かみに感激しています。
次回は、何時になるやも分りませんが、本当に感謝しております。
時に、火傷の痕が残らないで、鼻詰りが解消できる漢方があります。
昔は、何処にでもあった、あけびですが、咽喉の痛みにも
効果があります。用法は嗽にしたり、毎晩の飲用です。
風邪を引かなくもなりました。
但し、個人差にも因り、効果の大小はあるものと思われます。
自然の治療が、身体にとっていいことは確かです。
治療を持続させるように、枇杷葉温圧療法を続けています。
アナザン・スターさん
いつもコメントありがとうございます。
返信が大変遅れて申し訳ありません。
治療の効果が出てきたようで、なによりです。
いつもご自身で養生されていることの賜物と思います。
今後とも自己養生をしっかりされて、できるだけお元気にお過ごしください(^^)