先日、院前に植えてあるシンボルツリーの「ユズリハ」を植木屋さんに剪定して頂きました。
開院してからこれまで、自己流でなんとかかんとか整えてきたのですが。。。
気づけば枝が込み合い、何処をどう切ってよいのか全く分からなくなりました。。。
遠目で見ると、「緑のかたまり」ですね(汗)
どうにも素人では無理と思ったので、植木屋さんに剪定をお願いして、しっかりプロの技を見極めることに!
来て頂いた植木屋さんも、最初「う~ん、何処から手を付けるか。。。」と思案されていましたが、最初にけっこう太い幹をバッサリ切り落されたのです!
いままで、素人の自分は、全体のシルエットがまとまるように、枝先をちょこちょこと切って形がまとまる様に取り繕ってきたので、本当にビックリです!!
その後も植木屋さんは、大きな太い枝を躊躇することなく、バサバサと切っていき、気づいてみたらスッキリ
最初はどうなることかと思いましたが、大きさが程よくコンパクトになるように大枝を大胆に落としつつも、これから葉が伸びたらちょうどよい大きさになるように計算されています。
今の時期だと、葉を完全に落としてしまうと、活動期の幹の中の水分を発散できなくなるので、葉は少し残す必要があるとのこと。。。
素人の自分には、植物の生態まで意識して剪定する余裕はありませんでしたね。。。
ほんの20分程度で、シャキシャキと仕上げらておりました!
この植木屋さんのプロの技術と知識、、、私たち鍼灸師にも全く同じように言えそうです。
患者さんの中には、痛みがあっても鎮痛剤を使い続けて痛みを誤魔化しては発痛を繰り返している方は、けっこう多いです。
これは、私がユズリハの大きさを抑えるために枝先をちょこちょこと切り続けてきたことに通じると思います。
切った枝先から複数の枝が生えてくるので、気づけば枝先だけワサワサして手が付けられなくなりました。
これは、痛み止めを使い続けて痛みを誤魔化しながら無理を繰り返した結果、症状を悪化させてしまうようなものです。
それを、植木屋さんは問題の根本となる大きな枝を見極めて、大胆に切り落としていきました。
これは、我々施術者がトラブルの根本を見極めて施術することに通じます。
「葉を少し残さないと幹の中の水分の発散ができなくなる」という知識がなければ、素人が葉を落とし過ぎて、剪定したことがユズリハを弱らせてしまうことになってしまうでしょう。。。
これは、我々施術者が、その日の施術での刺激量をその日の患者さんに合わせていくことを見極める知識と経験が重要なことに通じますね。
今回のユズリハの剪定で、プロの技術と知識に感服しました。
私たちも、今回の植木屋さんのように、キチンとしたスキルと知識で施術やアドバイスできるように気を引き締めたいと思います!
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