今月の18日~19日に鳥海山に登山に行った話は、すでに個人ブログに投稿しました(鳥海山行のブログは、こちら)
そのブログが「天国編」なのに対して、こちらの話は悪夢のような「地獄編」です。。。
ほぼ完ぺきな程 気持ちの良かった山行の中で、とんでもない悪夢のような体験がありました。
今回は、そのエピソードと、それによる教訓も含めてお伝えします。
18日夜の悪夢のような体験
18日に鳥海山を登頂して、山頂小屋に戻った後に夕食を自炊して食べました。
一品目は、早ゆでパスタをボンゴレ味に仕立て、二品目は、早ゆでパスタをカレーレトルトで ♪
他にも、アミノ酸補給のためにナッツ類やカタクチイワシの煮干しを食べ、トマトでビタミン補給もしました。
まあまあ、バランスのよい食事を心がけられたと思います!
で、ここで山頂小屋で「生ビール」を提供していることを思い出し。。。
天気もよくて気分もよかったので、生ビールを一杯頂きました!
生ビールが疲れた身体に染みわたります!
ここまでは、まだ天国編の続きなのですが、その晩に地獄編の悪夢に突入です。。。
その悪夢とは、、、「下半身の筋肉の強烈な引き攣り」です
夕日を拝んでから、小屋に戻り眠る準備をしていたら、突然に両脚が前面・後面ともに、しかも同時に攣りだしたのです!!
最初は登山での筋疲労がたたったと考えて、芍薬甘草湯を飲んで様子をみてみました。。。しかし全く効果を感じなかったので、芍薬甘草湯をもう一包飲んでみました。。。
しかしながら、全く脚の引き攣りが治まる気配はなく、鍼も試してみましたが、とても歯が立つ感じでもなし。。。
仕方がないので、自然に治まることを期待して安静に。。。少し経つと引き攣りも軽くなってきますが、姿勢を変えようとすると、再び強烈な引き攣り!
引き攣りと緩和を数回繰り返しても落ち着く気配なし。。。
最初は何が起こっているのか、全く分かりませんでしたが、ふと生ビールを飲んだことを思い出したのです
ビールのアルコールが代謝される際に体内の水分が奪われることによる「脱水」、また、高所での乾燥から呼気による「脱水」もたたったのではないかと考えました。
そこで、山では貴重な水をがぶ飲みして、引き攣りが治まるのを待ちました。
引き攣りは多少軽くなりましたが、まだ治まらない。。。
何か他に原因があるのでは、と思案した結果、「脱塩」を思いつきました!
今回の登山は、上り始めた時刻が、ほぼ正午だったので、山麓の暑さから大量の汗をかいていたのです。
大量の発汗で体内からミネラル分が抜けて、体内のミネラルバランスが崩れていたことも原因ではないかと思い至りました。
そこで、さらに水をがぶ飲みして、持参していた天然塩を舐めて様子をみたところ、ようやく引き攣りは治まったのです(^^;
筋肉の引き攣りの原因は。。。?
筋肉の引き攣り(痙攣)の原因の一つに、筋肉を緩めたり縮めたりするセンサーの働きが悪くなることが考えられています
このセンサーの働きが悪くなる原因は、まだ完全には解明されていませんが、有力視されているのが「ミネラルバランスの異常」です
主なミネラルには、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム等があります
一説では、このミネラルが、
1.発汗により体内から出てしまいミネラルそのものが不足してしまう
2.脱水、筋肉疲労、冷え等で筋肉にミネラルが上手くいき渡らなくなる
などにより、神経伝達に支障が生じ引き攣りが生じてしまうと考えられています。
今回、初めてミネラルバランスの崩れによる筋肉の引き攣りを体験しました。
大量の発汗による「脱塩」、にアルコールと高所での乾燥による「脱水」、登山による筋肉疲労。。。悪条件が重なって、今回の酷い引き攣りが生じてしまったと考えました。
ただ、今回の鳥海山のコース上に水場が少ないことは予め分かっていたので、4リットルの水を背負ってきていたことが幸いしました。
脚の引き攣りが生じた後に、水分を十分に摂取できたことは回復にとって大きかったです。
また、ミネラル分が十分に含まれる「天然」塩を持参していたことも幸いしました(天然塩は、万が一遭難した時のために、登山では常に携帯しております)。
今回のトラブルによる教訓
「脱水」というと、ついつい「水分」だけを考えてしまいますが、「発汗」が原因の場合は「脱塩」も伴うことを忘れがちだと思います。
これから猛暑が続く夏の日々の中で、水だけを補給するうちに、知らず知らずにミネラルバランスが崩れてしまわないとも限りません。
日常での自然な発汗ならば、日々の食事の中で自然にミネラル補給できるかもしれませんが、「ミネラルバランス」は常に意識すべきだと肝に銘じました(^^)
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