「足育」
聞きなれない言葉ですよね。
一言でいえば、「土踏まず(足裏のアーチ)を意識的に作っていくこと」です。
土踏まずをしっかり育てるためには、裸足の生活や草履(ぞうり)履きをすることが効果的です。
裸足で歩くと足の指で地面を踏みしめるようになるので、
足を支える筋肉が鍛えられ、土踏まずの形成を促すのです。
また、足指で地面をつかむようになるので、足の指が地面から浮く(浮指といいます)ことがなくなり、転倒を減らすことができます。
それゆえ、砂浜やガラスなどの危険物がないような草地を裸足で駆け回ることは、とても意義あることといえるのです。
うちの娘が通っている保育園でも、子供たちが園庭を裸足で駆け回っています。
足裏のシワに泥がめり込んでなかなか落ちなくなるのが厄介なのですが (^^;
さらに、草履履きをすると、鼻緒(はなお)を足の親指と人差し指でギュッと挟むので、足指(特に親指)が鍛えられ、外反母趾の傾向も改善されます。
もちろん、土踏まずの形成や浮指の改善にも、草履履きは有効です♪
うちの娘の保育園の健康診断では足裏に墨をつけて紙の上に立つのです。
それにより、足の指に開きが十分か、特に外反母趾になっていないか、土踏まずがしっかりしているか、をチェックしていて、これが何より重要視されています。
また、草履履きをすると、嫌でも重心が親指の付け根にきて、踵(かかと)が微かに浮いた状態になります。そうすると、身体のバランス感覚が鋭敏になるのです。
武道やスポーツの基本姿勢も踵が浮いた状態ですが、これも瞬時に反応して動けるようにするためで、これに草履履きは通じるのです♪
またまた、うちの娘の通う保育園の話になりますが、年長さんになると、竹馬を自作して日頃練習し、運動会や卒園式で披露します。
その竹馬をするときに、竹を足の指で挟んでいるのです!
そのためか、自分の背丈の倍くらいもある竹馬に上手く乗るバランス感覚を養えていて、とても驚きました♪
このように竹馬を操る基礎は草履履きや裸足での生活にあるのだ、と感心しました。
現代のように高機能の靴ばかり履いていると、足指に意識が向かわなくなって、足指の力は退化するでしょう。その結果、外反母趾や偏平足になりやすくなります。
また、重心が踵よりになってバランス感覚も鈍くなって転びやすくなるでしょう。
裸足や草履履きで「足育」
日頃の生活に上手くとりいれてみては、いかがでしょうか?
kuma
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