「一期一会」という言葉は、どのようなイメージでしょうか?
一度きりの出会いで二度と会うことはない、というようなちょっと寂しいイメージを持つでしょうか。
確かに そのような意味で使われることもあるでしょうが、私はそれとはまた違ったイメージで この言葉をみています。
それは「一回一回の機会に新たな経験や出会いに恵まれることができる」というポジティブなイメージです。
その感覚を、先日に鑑賞したフラメンコのショーで鮮明に感じました。
そのショーに誘って頂いたのは、末廣堂にご来院して頂いているフラメンコダンサー(エドゥアルド・クラビホさん)の方
5歳から踊りを学び始め、成長とともにスペイン舞踏全般を学び、その後舞踏団の団員として世界各国で公演、2011年にはフラメンコでロンダ国際コンクール優勝、第1位国家賞を受賞、という華々しい経歴をお持ちの方です。
以前に、私がスペインのアンダルシアを旅したときに、ちょっとしたバル(居酒屋)でフラメンコショーを観たことがあるのですが、本格的なフラメンコの舞踏を鑑賞するのは、初めてのこと。
ショーは、エドゥアルドさん独りの静かなフラメンコから始まり、次第に共演された方のフラメンコギターや歌唱との掛け合いで盛り上がっていきます。
ときには華々しく、ときには激しく、ときにはコミカルに
共演者の方との掛け合いの中で「対話するように」演じられていきました。
その「活きた体話」に感動です! まさに、私の考える「一期一会」のショーでした ♪
ショーの後、エドゥアルドさんに感謝の言葉をかけに行ったときに、「今回のショーでは、初めての試みをしたので、上手くいくか少し緊張したよ」とのお話を伺って、一回一回の舞踏に真剣に向き合う真摯な姿勢を感じさせて頂きました。
この一回一回に真剣に向き合うという姿勢は、当院も同じ。
当院は、一回一回の施術(極端にいえば、一度の鍼や灸でさえ)を「患者さんの体と対話」するように進めていくことにこだわっております(当院のこだわりは、こちら)。
そのような姿勢でいることで、新たな発見や工夫が生まれ、より充実した施術をしていけると感じております。
これからも、ポジティブな「一期一会」の治療を目指して、日々の臨床に向かいたいと思います(^^)
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