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嵐のち晴れ! 裏銀座縦走

今月の11日~14日に、My山の日を頂いて、北アルプスの「裏銀座」を縦走登山してきました。

 

 「裏銀座」とは、信濃大町近くの高瀬ダム~野口五郎岳~鷲羽岳~双六岳~槍ヶ岳とつながるクラシックな縦走路

このルートを歩くことで、白馬岳から続く後立山連峰とその南の裏銀座の山々をつないで槍ヶ岳まで踏破することになるので、かねてから歩きたいと思っていたルート

 

今年の夏山は天候不順でいまいちだった中、予定していた日程なら秋雨前線も南下して北の乾いた高気圧の下で気持ちよく歩けるのではないかと期待しての計画

 

 週間天気予報では、2日目の12日に前線通過が予報されていましたが、概ね天気はよさそうなので計画通り山に向かいました。

 

第一日目(11日)

 

早朝、タクシーから高瀬ダムに降り立つと、思いの外、風が冷たい。

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 秋の気配を感じつつ、裏銀座登山口へ向かう。

 裏銀座登山口(6時43分)

 1-1 裏銀座登山口

 ようやく、ここからスタート ♪

 

裏銀座登山口から烏帽子小屋までは、北アルプス三大急登の一つの「ブナ立尾根」

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登り口から、なかなかの急登が続く。。。

 

予報では、11日は曇りの予報であったが、陽射しがさすこともしばしば。 広葉樹の森が美しい。

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  「ブナ立尾根」の名の通り、登山道の周囲には沢山のブナの木が

 

とても立派なブナの大木にも会うことができた。

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ここで何年間生きてきたのだろうか。。。

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脚がツリそうになりながら、急登を上りつめていくと視界が開け、後立山連峰南部の山々が目に飛び込んできた。

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紅葉の走りも、ちらほら

 

あまりの急登のため休憩ごとに、自分の脚腰に鍼をしたりストレッチをしたりして、身体の疲れを抜きながらのブナ立て尾根でした(^^;

 

 

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 烏帽子小屋着(11時15分)

 

ここで、予定通り、烏帽子小屋のテント場でテントを張るか、さらに野口五郎小屋にまで進み素泊まりするか(野口五郎小屋にはテント場はない)、一思案。。。

 

11日から12日にかけて前線を伴う低気圧が日本列島を通過することは確実で、12日が悪天候になる可能性はかなり高い。。。

しかも、烏帽子小屋から水晶小屋までは、未踏のルート。

だったら、曇り空とはいえ、視界がきく11日のうちに、できるだけ未踏のルートを歩こうと考え、予定を変えて野口五郎小屋へ

 

烏帽子小屋から野口五郎小屋までの縦走路は、広くたおやかな稜線が続く。

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この縦走路は、ルート上に百名山がないためか、とても人が少なく、静かな山歩き。

結局、野口五郎小屋までの間に人に会うことはなかった。

 

たおやかな稜線を歩いていく。

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 ふり返ると烏帽子岳(写真の左の尖った山)

 14 烏帽子岳を振り返る

 

 途中、面白い岩も

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 烏帽子岳に似た形の岩(ミニ烏帽子と命名^^)と烏帽子岳

 

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イルカの背びれにそっくりの岩。

 

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幻想的な岩の造形

 

秋の便りも、ちらほら

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秋風の中、コマクサが頑張っていました。

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野口五郎岳が近づくと、大きな岩塊がゴロゴロ

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野口五郎岳の名前の由来は、人の名前ではなく、大きな岩が「ゴーロ、ゴロ」していたことからとか。

なるほど、大きな岩がゴロゴロしています。

 

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 次第に、雲が風で巻き上がり、ガスが登山道を覆うようになってきた。

小屋まで500mとの白ペンキの印を見た頃からついに小雨が! 急いで、野口五郎小屋へ。

 

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 野口五郎小屋着(14時40分)

 

小屋に入って、小屋の方とお話したところ、前線通過に伴い、かなりの暴風になるとの話。

烏帽子小屋でテントを張らずに、野口五郎小屋まで来て正解でした!

 

案の定、11日夜から雨足も風も強くなる一方。 12日は、小屋に停滞することも覚悟して、眠りにつきました。

 

 

第二日目(12日)

 

朝5時頃に目が覚めた時には、外は依然として暴風雨。。。

とりあえず、早朝の出発は見送り、午前中に天候が回復するとの情報を待つことに。

 

幸い、前日に予定よりも長く歩いたので、この日の行動時間は約5時間。 最悪12時位までは、行動を遅らせることもできる計算になっていた。

 

この日、このまま野口五郎小屋に停滞すると、日程的に槍ヶ岳までの縦走は諦めることに。。。

なので、12日のうちに三俣山荘まで進んでおきたいところ。

 

そうこうするうちに、9時に前線が通過したとの情報が!

9時から12時の間は、多少天候が安定するとの情報も。 外を見ると雨は弱くなっているが、まだ風がかなり強い。。。

ただ、水晶小屋までの稜線はそんなに狭いところはないとの話。

 

 29 野口五郎岳、野口五郎小屋から

 野口五郎小屋から、野口五郎岳を望む。山頂の標識が見える位の雨。。。

 

少し迷ったが、槍ヶ岳への可能性を残すために、出発することに。

 30 野口五郎小屋 940発

 野口五郎小屋発(9時40分)

 

小屋を出て、すぐに突風。 あまりの風の強さに足が前に出ない。。。

耐風姿勢でしのぎつつ、風が弱まるタイミングを見計らって前に進む。

 

横殴りの風がミゾレになった雨を顔に叩きつける。 ビチビチと音を立ててミゾレがあたってくる。

 

野口五郎岳にたどり着くまでに、ザックカバー( ← ザックのための雨避けのカバー)がザックからはぎ取られた!

こんな経験は初めてなので、ちょっと焦る。

よりしっかりとザックカバーを付け直して、野口五郎岳を目指す。

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 野口五郎岳山頂(9時57分)

 

後から水晶小屋のスタッフの方に聞いた話では、野口五郎岳周辺が裏銀座の中でも特に風が強いとのこと。

今までにない暴風を体験できたことも、今後の肥やしとなりました(笑)

 

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暴風の中を、少しずつ慎重に進む。

水晶小屋までは未踏なのと視界が利かないので、とにかく一歩一歩

 

途中、お地蔵様が。

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安全登山を祈願して先に進む。

 

暴風雨の中、ライチョウの親子に遭遇!

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 雛鳥はかなり成長していて、親鳥と同じ位の大きさ。

しかも5羽も。 無事成長できてよかったよかった。

 

暴風雨の中の、ちょっとしたご褒美でした♪

 

 38 水晶小屋1201着

水晶小屋着(12時1分)

 

小屋のスタッフの方の話では、三俣小屋までのルートのうち黒部源流を渡渉するルートは、大雨のため通行止めに。

風が強い中でも鷲羽岳を越えていくことを余儀なくされ、意を決して鷲羽岳へ。

 

途中、ナメクジの親子(夫婦?)が

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 この気温と風雨のなかでも悠々と歩いている。。。

ナメクジは水分が多いのだから、凍ってしまわないのか?!

なんで、そんなに元気なのか、ナメクジ君(^^;

 

鷲羽岳山頂(13時23分)

 42 鷲羽岳山頂1323着

当然のように、他に人はなし。。。(笑)

でも、ここまで来れば、三俣山荘は、もう間近。 そそくさと鷲羽岳を下って、三俣山荘へ。

 

 43 三俣山荘1406 着

 三俣山荘着(14時6分)

 

せっかく背負ってきたテントを2日目も張らないのもシャクだったので、なんとかテントを張ろうかと思ったが、スタッフの方の話では、テント場は川のようになっているとか。。。

身体も雨風で冷え切っていたので、意地を張らずに、2日目も小屋に素泊まりすることに。

 

あとから聞いた話ですが、前線通過の夜に槍ヶ岳山荘のテント場でテントを張っていた方が、テントが壊れてカメラもずぶ濡れになって小屋に逃げ込んできたとのこと。 テントに拘らず、臨機応変に対応することが大切ですね。

 

いつもは、テント泊なので、他の登山者の方々との交流は少ないのですが、今回の山行では、2日も小屋に泊まったので、色々な方との交流が楽しかったです。

夕方になると雨も上がり、長期予報の通りに13日は北の高気圧に覆われて晴れるはず!との期待が高まります。

翌日の晴天を期待して、眠りにつく。

 

第三日目(13日)

 

ご来光を期待して3時半起床。 朝食の準備のために部屋から出ると、「ポツポツ」という音が。。。!!

 

まさかと思ったが、外に出てみると、なんと小雨。。。

意外な天気に、正直落ち込む。。。 まさか三日目も雨なのか。。。

 

ただ、小屋の情報ではお昼頃からは天気が回復するとのこと。 気を取り直して、食事をして出発の準備を。

 44 9月13日三俣山荘520発

 三俣山荘発(5時20分)

 

小雨の中、双六小屋を目指す。

双六小屋までは、三俣小屋でお会いした2人の女性と同行 にわかパーティー登山も楽しいひと時でした♪

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途中、黒豆の木(ブルーベリーの原種)のご褒美も。

ただ、本音を言えば、晴れ間のご褒美が欲しい!!

 

と、そうこうするうちに東の方角に光が!

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次第に晴れ間が広がっていく。

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双六小屋に着くころには、ほとんど雨も上がり、晴れ間が出てきました ♪

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 双六小屋から先が、今回の山行のメインイベント。

山の女神は、見捨ててはいなかったです(^^)

 

双六小屋でお二人の女性とお別れして(お二人は、笠ヶ岳を目指すとのこと)、いざ西鎌尾根へ

 

まずは樅沢岳を目指す。

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樅沢岳山頂に着く頃には、かなりの青空が。

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しばし、眺望を楽しむ。 今回の山行で、ようやく青空を望めました。

 

西鎌尾根を味わうように進む。

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 ガスが切れて、長大な西鎌尾根の全貌と槍ヶ岳の穂先がチラッと見えた!

 61 槍が顔を出した!

 

歩を進めるにつれて、槍が迫ってくる西鎌尾根歩き。

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 晴れ間の中で歩けて幸せでした。

 

高度をかせぐうちに、左(北)を見ると裏銀座の山々が

 74 鷲羽・水晶・野口五郎

 左の白いのが鷲羽岳、その隣の黒っぽいのが水晶岳(別名 黒岳)、右の平らな山頂の山が野口五郎岳。

 

さらにその奥には、後立山連峰南部の針ノ木岳も望めました ♪

 85 針ノ木・蓮華

 

西鎌尾根の名の通り、鎌のような形の尾根が迫ってくる。

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 ガスは太陽に照らされて上昇し、槍ヶ岳も完全にその姿を見せている。

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 ふと、左をみると、槍ヶ岳とそっくりの岩峰が。

 86 ミニ槍

 ミニ槍と命名(笑)

 

ガレた登山道を一歩一歩進み、高度をかせぐ。

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 気づけば、槍ヶ岳は目前に迫っていた。

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槍ヶ岳山荘着(13時9分)

 89 槍ヶ岳山荘着1309

 

さっそくテントを張りました♪ 今回の山行での初テント (^^)

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さっそく、槍の穂先へ !

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秋の高い空が青くて美しい ♪

 

平日とは思えない程の人の多さ。 ツアー登山の方々も多かったです。

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私が槍の山頂に向けて取りつくと、その前には、70歳台と思われるパーティーが。

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 ちょっと動きに不安があるものの、しっかりと山頂へ上られていました。

 

午後3時の槍山頂は、けっこう混んでいましたが、ちょうど晴れ間が広がり、最高の眺望

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今まで歩いて来た西鎌尾根を振り返る。

 101 西鎌尾根と黒部五郎

 

遠く、中央には、黒部五郎岳。

 102 笠ヶ岳

 

 北を見ると、北鎌尾根

 103 北鎌尾根・針ノ木・蓮華・鹿島槍

 

 その奥に針ノ木岳。さらに奥に鹿島槍ヶ岳まで望めました。

 104 針ノ木・蓮華・鹿島槍

以前、鹿島槍ヶ岳を登ったときに槍ヶ岳を望むことが出来ていたのが懐かしい。

 

山頂からの眺望を十分に堪能してからは、夕焼けタイム♪

 

夕日に焼ける槍ヶ岳

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西の空には、険しい峰々のような雲が!

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 一瞬の自然の造形に驚く

 

笠ヶ岳の奥に沈んていく夕日

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 日没後も、大喰岳の上空には、紅く染まる美しい空

 109 大喰岳と夕焼け

 

夕日の方角もまだまだ美しい夕焼けが続いている。

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 翌日の美しいご来光に期待して、18時には眠りにつきました。

 

第四日目(14日)

 

夜中12時頃に目が覚めてトイレに行ったときには、槍ヶ岳周辺は、ガスの中。。。

ご来光は期待できないか!?とも思いましたが、希望を捨てずに再度テントの中へ。

 

予定の3時半に起きて、テントの外を見ると、満天の星空!

 

俄然、気合が入って、すぐに食事を済ませ、4時半に槍の山頂へ向かう。

1人先行者がいるのがヘッドライトの灯で分かり、一番乗りでないのがちょっと残念。

 

槍ヶ岳山頂着(4時45分)

 111 9月14日 槍ヶ岳山頂445

 

まだ、山は青黒い闇の中

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日の出の方向だけが白んできている。

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次第に、周囲が明るくなる。

 113 八ヶ岳・富士山

曙の中の、八ヶ岳連峰と富士山

 

そして、ついにご来光!

 117 ご来光

 

朝日に赤く染まる穂高連峰

 120 朝焼けの穂高連峰

 

山頂を紅く染める笠ヶ岳(左)と影槍(右)

 121 笠と影槍

 

山頂に上がってから約1時間ほど楽しんで、朝日の中で記念写真。

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 槍ヶ岳山頂で晴れ間の中でご来光を拝むことができて、感無量

 

予定以上に、槍山頂で遊んでしまったので、急いでテントを撤収し、槍ヶ岳を後にする(7時30分)

 126 槍ヶ岳山荘 発730

 

飛騨乗越(7時40分)

 128 飛騨乗越740

 

 ガレた登山道を一気に下っていく。

北を見ると、昨日通った西鎌尾根とその奥に裏銀座の山々

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目の前には、笠ヶ岳の大きな山塊

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 千丈分岐点から、飛騨沢越しに、槍ヶ岳を振り返る。

 131 飛騨乗越を振り返る

 

アッいう間に森林限界を下り、早くも緑の山に。

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 緑の山もホッとしてイイ感じ

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槍ヶ岳に一番近い水場(最終水場)

 133 飛騨沢の最終水場 904

 とても甘い水だったので、2.5ℓ汲んで、お土産に ♪

 

槍平小屋着(9時37分)

 138 槍平小屋937着

 槍山頂で遊び過ぎたので、先を急ぐ。

 

滝谷出合い着(10時23分)

 141 滝谷出合 1023

 

白出沢を過ぎる辺りから、林道歩きになり、冗長に。

  146 右俣林道

 

飽きそうになる気持ちを押さえつつ、ついに新穂高センター着(12時42分)

 149 新穂高センター 1242着

 

今回の山旅も、なかなか印象的な場面がありました。

 

2日目の暴風雨の中での山歩き、メインの西鎌尾根から幸運にも晴れだしたこと、槍ヶ岳山頂からの完璧なまでの眺望と夕日とご来光。。。

 

山旅は、よく人生に例えられますが、まさに今回の山旅で実感。

 

悪い時もあれば、良い時もある。嵐もあれば晴れもある。

疲労困憊のときや体調が悪いときもあれば、元気なときもある。

 

鍼灸やストレッチ、しっかりした栄養・水分補給で体調をコントロールして山を登り続けることは、鍼灸治療や養生で長い人生を乗り切っていくのに通じます。

 

 そんな人生の縮図のような山旅を出来て、大満足です。

今回も山で心を動かされることが沢山ありました。

 

そんな経験をさせてくれる、家族に感謝感謝であります(^^)


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